こんにちは。
にこゆり整骨院です。
12月に入り寒い日が増えてきましたね。
今回はお灸についてお話しします。
お灸治療はモグサを燃焼させることで生まれる温熱刺激と
モグサの薬効を利用した治療法です。
モグサとは、ヨモギの葉の裏側に生えている腺毛という白い産毛を乾燥させて、
さらに不純物を取り除き精製されたものになります。
ヨモギの腺毛の油分にはシネオールという成分が多く含まれており、
このシネオールが薬効を高める役割を担っていると考えられています。
〜お灸の効果〜
・免疫力の向上
お灸は、患部に白血球を集め、さらに抗体(白血球が使う武器)や
補体(標的につけるしるし)も併せて呼び寄せるため、
白血球の食作用や抗菌作用を強めること(オプソニン効果)で免疫作用を高めます。
・自律神経の調整
お灸はモグサを燃焼させるため、徐々に熱量が増して徐々に熱が冷めていきます。
すると、熱量の増加に合わせて局所の血管は徐々に拡張し、
その後ゆっくりと時間をかけて収縮していきます。
このように熱刺激で血管に働きかけて血管の運動性を高めると、
血管を動かしている自律神経が本来の働きを思い出して正常に機能するようになります。
・血液循環の改善と質の向上
お灸の温熱刺激で血液循環が悪い場所の血管を拡張させることで、
局所に溜まっていた老廃物などが血管に回収されやすくなりむくみが解消します。
また、モグサは赤血球の造成を促し血液中の酸素量を高めたり、
血液中の酸化を防いだり(抗酸化作用)、
血液中の毒素を発汗や排尿により排出しやすくしたりするため、血液の質が向上します。
・神経伝達の調整
興奮している神経細胞を鎮静化させたり、
弱っている神経細胞を興奮させたりすることで神経伝達を調整します。
・消炎作用
患部に過剰に集中した炎症細胞を適度に分散させて、患部の痛みを抑えつつ治癒を促進します。
上記のように、お灸にはさまざまな効果が期待できます。
寒さもますます厳しくなり、乾燥して風邪をひきやすい時期になっていきます。
お灸を使って免疫力を向上させ、この冬を乗り切りましょう。
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